ヴァリス州の紹介



ヴァリス(フランス語でヴァレー)州のワイン地区は

1.マルティニィからレマン湖までのヴォー州対岸地区
2.フリィからファレンまでのローヌ谷AOC地区
3.AOC地区以北のローヌ谷奥部地区

に大別出来ます。

ヴァリス州のワイン生産量は、スイスで一番です。この州だけでスイスのワイン生産量のおよそ40%にのぼります。また、栽培されるブドウ品種は50種類を超え、ワイン愛好者を魅了しています。

一昔前は、シャスラを使った白ワイン「ファンダン」の名産地として知られ、ヴァリスは白ワインの産地に分類されていましたが、嗜好の変化に伴い、赤ワインの割合が増えて来ました。赤ワインはピノ・ノワーとガメイを混ぜて作るフレッシュタイプのドールが知られています。ドールワインには、ロゼタイプのドール・ブランシュがあります。まろやかで飲みやすく、人気があります。

作付け面積では、シャスラは既にピノ・ノアーに抜かれており、州全体の30%に過ぎなくなりました。作付け面積一位はピノ・ノアー34%です。次いで、シャスラ、ガメイ、シルヴァーナ、プティ・アルヴァンと続いています。

ヴァリス州の主なぶどう品種は、白:シャスラ、シルヴァーナ(ヨハニスベルグ)、プティ・アルヴァン、シャルドネ、マルヴォジー(ピノ・グリ)、アミーニュ、ミュスカ、エルミタージュ(マルサンヌ・ブランシュ)、ハイダ等。赤:ピノ・ノワー、ガメイ、ウマーニュ・ルージュ、シラー、コルナリン、ディオリノワー等です。

AOC地区はマルティニィの北から始まり、主にローヌ川北岸に広がっております。フリィから、サクソン、サイヨン、シャモソン、アルドン・ヴェトロ、コンティ、サヴィエーズ、シオン、グリミズア、アヤェン、サン・レオナー、ランス、ミエージェ、ヴァントーヌ、シエール、サルゲシュ、ファレンと続いています。それぞれの地区の名はゲマインデという行政区名からなっています。

この中で特に、フリィ、ヴェトロ、サン・レオナー、サルゲシュはグランクリュを名乗る事が出来ます。
AOCのリスト

また、地図や写真のリンクはこちらです。
AOC地区南部の地図
AOC地区南部の写真
AOC地区北部及びローヌ谷奥部の地図
AOC地区北部の写真
ローヌ谷奥部及び氷河ワインの写真


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