この白髪交じりの男性がコベルト先生。我が家の子供たちの主治医。スイスで最も血友病に詳しい医師の一人で、ベルンに住んでいる。またご自分もADHDであり、その方面でも20年以上の治療経験を有しており、大変詳しい。これは私たちにとって大変幸運だった。いざというときに、スイスで一番頼りになるベテラン先生が、車で10分の距離にいるのは心強い。
彼の統計によると、血友病の子供はADDないしADHDとなるケースが、普通の子に比べて倍以上あるのだそうだ。移住記でも書いたけど、うちの子も長男がADD、次男がADHDと診断されている。コベルト先生の指導で、現在長男はリタリンを服用している。スイスでは、血友病やADD/ADHDと診断されると、国の障害保健の適用を受ける事が出来、診療費や薬代が全額障害保険から支払われる。ただし、スイス国籍がないと適用を受けられない。私の子供たちは、日本とスイスの重国籍にあり、この適用を受ける事が出来、大変助かっている。

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