何の変哲もない扉。いや、扉を撮りたかったのではない。この中は蒸気が充満していて写真が撮れない。是非撮りたかったのに残念だ。これはダンプバートといって、直訳すれば蒸気風呂。でも日本の蒸し風呂とは異なり、湯船がある。そしてその湯温が44度くらいあって、熱い。日本の温泉のように熱いのだ。ヨーロッパの温泉はぬるくてがっかりするのだが、ここは違う。私の唯一のお気に入りの場所。ところがスイス人には熱すぎるらしく、湯船に足を入れただけで、「あちっ(実際はハイス)」と言って逃げ出す人が多い。この扉には仰々しい事が書いてある。年齢制限16歳以上、入浴は上限2分3回まで。相当危険な所らしい。すると日本中の温泉がスイス人にとって危険地帯ではなかろうか。

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